2009年10月19日

麦の穂をゆらす風

□原題 THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY

□製作年 2006

□製作国 イギリス/アイルランド/ドイツ/イタリア/スペイン

□上映時間 126

□監督 ケン・ローチ

□出演 キリアン・マーフィ、ポードリック・ディレーニー、リーアム・カニンガム

□カラー カラー

□言語 

□コピー 愛するものを 奪われる悲劇を、なぜ人は 繰り返すのだろう。

(CS/ch312)

◯◯◯◯

 

 アイルランドの独立運動のことは、私はよくは知らなかったのですが、こういう歴史ってどこの国にもあるんだなあと思った。

 イギリスにおさえつけられてきたアイルランド人は青年たちを中心に独立戦争を始める。その中でもリーダー格にあった兄とその弟の悲劇的な結末。弟の方は医者を志そうと一時は国を離れようとするが、仲間が不条理な抑圧で殺されたりするのを見て、兄と一緒に独立戦争に加わる。

 武力抗争やスパイ行為をした仲間内の処刑さえ厭わない抵抗にようやくアイルランドの独立を勝ち得たように見えたが、それは完全な独立とはいえなかった。その不完全な独立を妥協して受け入れる兄のグループと、完全な独立まで戦おうとする弟たちのグループとで内戦が勃発。厳しい規律のうちに弟は兄の目の前で処刑されてしまう。

 こういう抑圧された国の命がけの抵抗は、正しいのか、正しくないのか..例えば、チベットのダライラマように最初から中国に武力での抵抗を避け、対話とか、妥協とか譲り合い?の精神で解決を計ろうとすると、弾圧はますます激しく中国はやりたい放題、チベット人民は苦しみは長いこと続く。といって、また軍隊をつくり独立戦争を始めるとなると、仲間の不覚なスパイ行為も規律のうちに処刑せねばならなくなり、どこまでも妥協しないその精神が、あげくには血のつながった肉親ですらも、殺さなければいけないような暴力の連鎖につながっていく..というのが正しいことなのか。でも、そこまでやらなければ、実際、自分たちの自由を勝ち得ることができないだろう。

 やはり一部の犠牲は仕方ないのかな。一番悪いのは権力をカサにとって弱い庶民を思うが儘にしようとする奴らなのだけれど、いつの時代もそういう存在は変わらずに不動でいるんですよね。

 

投稿者 nao : 00:00 | コメント (0) | トラックバック (0) □001.ヨーロッパ映画□

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