2009年01月02日
+BOOK+ ヘミングウェイ「誰がために鐘はなる」
昨年最後の読書。31日にエアロバイクをしながら読みきったのでした。ヘミングウェイの小説を読むのは実はこれが始めてで、スタインベック同様にアメリカ文学の中でもかなり好きな方に入るな。私はスタインベックの文体がとても好きなのですが、ヘミングウェイもよく似ていると思った。なにせ、この小説もたった3日間の出来事を2冊にわたって書いているのだから、人物描写やその深層心理の描写が細かく、また内観的ですごく面白い。
この小説はスペイン内戦で共和軍のゲリラとして橋を爆破させる任務を負ったイギリス人の男のその3日間を追った小説。さまざまな人々の口から語られるスペイン内戦の様子が実にリアルに細かく書かれていて興味深い。なにせ戦争だから、平和的な小説ではない。戦争下で人間の心理がどのように動くのか、人を殺すということの罪の意識とその任務の間に揺れる人の深層心理など、よく読み取れる。
ラストは、彼がめぐりあった美しい娘との恋でハッピーエンドに終わると思ったのだが、悲劇的。悲しい運命だった。とにもかくにも、息もつかぬような展開が次々と起こってくるので、あっと言う間に読めてしまった感じだった。「日ままたのぼる」や「武器よさらば」などもそのうち読んでみよう。
投稿者 nao : 20:40 | トラックバック (0) □102.BOOK(小説その他)□