2008年09月26日
+BOOK+ ヴィクトル・ユーゴー「レ・ミゼラブル」1〜4巻
この春からずっと読み続けていた「レ・ミゼラブル」全四巻をやっと読み終わりました。
ジャン・ヴァルジャンが主人公の筈なのに、何故、彼の章が出てこないのか、不思議に思いながら読み進めていましたが、ラストは「ジャン・ヴァルジャン」という章で終わりました。彼はもう、本当に偉大な人物としかいいようがないですね。私が最も泣いてしまったのはコゼットがお嫁に行ってしまったとき。ジャン・ヴァルジャンが独りで激しく泣く場面です。今まで我慢していたものが、爆発してしまったような心が張り裂けそうな悲しさでした。
あと、コゼットよりも、エポニーヌの方に関心がある。恵まれない娘だったけれど、策略家でもあったけれど、若さ故の純粋さがあって、好きな人には振り向いてもらえないで死んでいくところが、なんともいえず可哀想。
それと、極悪人なんだけれど、どういうわけか救い主のような役割を果たしているテナルディエの不思議な存在。
登場人物一人一人が実にリアルでそれぞれの個性と生き様がよく描かれていた。人間と神の存在の善意を信じた素晴らしい文学。
投稿者 nao : 00:00 | コメント (2) | トラックバック (0) □102.BOOK(小説その他)□
コメント
コメントするのは久しぶりです^^
レ・ミゼラブル読んだんですね~!
やはり、色々本を読んでいても、僕の中では、この本ほど自分に影響を与えてくれた作品はまだありません。
僕の考え方、価値観、いろいろなものを変えてくれました。
どんな辛いことがあっても、ジャン・ヴァルジャンの姿を思い出せば、乗り越えられるような気がしています。
日本人には、神というような明確なよりどころはありませんが、それでも彼のような生き様を実践するのはすばらしいと思うし、苦しくても、悲惨でも、精神的には、誰よりも幸福な人だったと思いたいです。
最後まで自分自身を貫いた人であり、善、真理を追い求め、些細な罪の購いを全人生で成し遂げようとした、過ちを犯しえる人間の中での最高の聖人のあり方、を示した人物だと思います。
投稿者 キタム : 2008年09月29日 20:46
キタムさん、コメントありがとうございます。
時間かかりましたが、読んだ甲斐がありました。
以前、高校生の時に読んだ時は途中までしか読めなかったのです。
ジャン・ヴァルジャンはあまりにも完璧な人格で
悪心を持つドストの登場人物に比べると、インパクトが薄い印象すらあったのですが、この小説自体が人間と神の大我や善意を信じたものであるので、そういう方向性を小説で示したユーゴーという人もまたすごいなあと思いました。
キタムさんのように、この小説がバイブルになっている..という人の気持ちはとてもよくわかります(^^)
投稿者 nao : 2008年09月30日 14:00