2008年05月21日
4ヶ月、3週と2日
□原題 4 LUNI, 3 SAPTAMINI SI 2 ZILE
□監督 クリスティアン・ムンジウ
□製作国 ルーマニア
□出演 アナマリア・マリンカ、ローラ・ヴァシリウ、ヴラド・イヴァノフ
□製作年 2007
□上映時間 113分
□音声 ドルビーSR
□フォーマット
□カラー カラー
□言語 ルーマニア語
(静岡サールナートホール)
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ど〜なんだろう..この映画。河瀬直美監督の『殯の森』がグランプリを受賞した第60回カンヌ映画祭でパルムドール賞をとった作品というので、見に行ってきました。
堕胎を扱ったリアルな映画。映画の手法としてはタルデンヌ兄弟の「ある子供」に似ている。1980年代のルーマニアでは堕胎は違法行為で見つかったら罰せられた時代だったらしい。特に堕胎した医者やそういった闇の職業の人物たちは見つかると刑が課せられた時代だったらしい。なので緊迫感が漂う。
ホテルの一室でルームメートの堕胎を手助けするヒロインの一日の行動を追う。で、何故か、巻き添えを食う。堕胎に来た医者は高額な報酬を要求する。お金がない彼女たちは友人であるヒロインが自分の身体をその医者に売る。医者は見つかれば刑罰に処されるようなことをやっているんだから、それに見合う報酬をくれ..と要求するが、それでそこにいる女を買うような行為は一体、堕胎を手助けするのと、どちらの方が罪深いんですかね??と問いただしたくなるようなモラルの低さだと思った。まるで獣じゃないかと。
法で堕胎が許されていようといなかろうと、堕胎自体は女性にとって、陰惨極める行為であると思う。たとえ、母体に病気があってやむを得ず堕胎しなければいけないような事があっても、行われる行為は陰惨なものだ。
こういう場合、やはり男は攻められる立場にあるだろう。この映画も暗にそのメッセージを投げかけているようにも思える。ヒロインは自分の恋人に、もし、私が妊娠したら、あなたはどういうことをやってくれるの??と問いただす。恋人は言葉につまって、もし、そうなったら、結婚しよう..という。ヒロインは、ポテトをつくる一生なんて嫌よ..という。
男の無責任や身勝手が、こういう女の不幸を生み出しているというのは否めないけれど、「ポテトをつくる一生なんて嫌よ」という自己犠牲を全く考えない女を、果たして、男は責任をもって引き受けられるのか??・・ということもあるだろうと思う。双方、同じ犠牲を払わないと結婚なんて成り立たない。自分の為にだけ生きていることのくだらなさをもっと若いうちに知るべきだと思った。そうでなければ、死んだ胎児をゴミ箱に捨てるような事はしないだろう。
そういう意味では人間の貧相さをまともに見せつけられるような映画だった。どうせなら、同じリアルでも、壮絶な闘いを強いられる不妊治療などを取り扱って欲しかったなあ。子供を産むということは、人によっては本当に命がけなんです。子供がどうしても欲しくて壮絶なドラマを持つ人は世の中にはたくさんいますから。
投稿者 nao : 00:00 | コメント (0) | トラックバック (0) □001.ヨーロッパ映画□
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