2008年01月15日
カフカの「城」
Das Schloss
この作品はTUTAYAにDVDでありました。でもミヒャエル・ハネケが監督だとは思わなかったのですが、カフカの小説「城」を忠実に映画化したもので、ハネケ特有?の変態さんや変質者登場みたいな設定がなく、カフカそのものの映画がむしろ、面白くて良かった。カフカとハネケの映像感覚は結構あっていると思う。
小説で読んだ時は、もっと迷宮的な話だとかなり難しく感じましたが、映像で筋立てすると、ちゃんとストーリーになってます。それにしても寒々しいシーンが多い。「田舎医者」なども読んでいてそうですが、吹雪のシーンってカフカの小説の中には多いんですね。この作品の中でも、主人公と愛人が床で寝転がって抱き合うシーンがありましうたが、雪で溶けて水でべとべとしている感じの床なものだからちょっと見てはいられなかった(^^;;マイナス20度以下での屋外夜間撮影という過酷な条件下で撮られたらしいので、今のような真冬に観るにはちょっと寒すぎ。
主人公のKは「善き人の為のソナタ」の主人公で先日亡くなったウルリッヒ・ミューエ。この人の存在感がとても良かった。あと、愛人役のスザンヌ・ロタールも、ちょっと年をとっていて若くはないけれど、私は好きな雰囲気の女優さんです。欲を言えば、双子の助手はもうちょっと似ていて欲しかった。
カフカの小説を映画化したものにはオーソン・ウェルズの「審判」、ストローブ・ユイレの「階級関係」を観ましたが、美術的な面から言えばストローブ・ユイレの「階級関係」が良くて、登場人物の配役の魅力やストーリー展開のわかりやすさからいえばハネケの「カフカの『城』」が良いと思う。
ラスト、ぶっつり途中で切れるのも、カフカが未完に終わらせている為だけれど、ハネケらしい終わり方によく合ってた。
□原題/英語題 Das Schloss/The Castle
□製作年 1997
□製作国 オーストリア=ドイツ
□上映時間 125
□監督 ミヒャエル・ハネケ
□出演 ウルリッヒ・ミューエ、スザンヌ・ロタール、フランク・ギーリング、フェリックス・アイトナー
□音声 ステレオ
□フォーマット ビスタ
□カラー カラー
□言語 ドイツ語
(CS/ch260)
投稿者 nao : 00:00 | コメント (0) | トラックバック (1) □001.ヨーロッパ映画□
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