2007年11月28日

ピアニスト

La Pianiste


 「本物の変態さん??」って最初、信じられなかったけれど、普通の恋愛映画より面白かった。 

 母親と二人暮らしで40歳もすぎたエリートピアニストで国立音楽院の女教師。彼女は人には言えないような変わった性癖があった。そうとは知らずに彼女に惹かれて生徒になった青年との愛憎を描いた作品。

 女教師を演じたイザベル・ユペールの演技が上手すぎて、もともと、本当にこういう歪んだ性格の人なんじゃないかと思ってしまった。ヒステリーだし、嫉妬深いし、エゴイストでしかもSMの性的嗜好があるという..。青年を演じたブノワ・マジメルはとてもハンサムでスポーツマンで本当にまっすぐな青年という感じで、この二人があまりにも対照的。

 ものすごく純粋に人を愛することが出来る青年と、歪んだ表現でしか愛せない中年女。一見、知性的で上品な女性に見えるが、もうこうなったら、本当にバカでお下劣としかいいようがない。こんなに格好悪い恋愛をする大人の女性の映画は正直、始めてみたような.。それゆえにものすごく強烈な印象として残ってしまった。なんというか..かわいそうになってしまいました。変態的な態度でしか愛に望めなくて、しかも捨てられそうになったら必死で追いすがる。それは本当に心から愛している証拠なんだけれど、でも根っからの変態癖があまりにも無様で。

 監督のミヒャエル・ハネケは、こういうインテリな中年女性に何か愛情的な恨みでもあるんじゃないかと思ってしまった。かなり意地悪だよねえ。でなければ、ここまで女性というものを幻滅的に描けるもんじゃないと思うなああ。。私もこの映画の女性の年齢に近づきつつあるから、あんまり気の良いものではないよ。

 でも、切ない映画。この女性だってこんな風にはなりたくないと思うんだけど、そうなってしまう、それでも人を好きになってしまう、その気持ちはとてもよくわかるし、こういう自分の性格的なものに歪みがある恋愛はここまでひどくなくても、多かれ少なかれ、どの人にもあるものだと思うし。という意味ではやるせない映画でしたね。

 

□原題 La Pianiste

□製作年 2001

□製作国 フランス=オーストリア

□上映時間 133

□監督 ミヒャエル・ハネケ

□出演 イザベル・ユペール,ブノワ・マジメル,アニー・ジラルド,アンナ・シガレヴィッチ

□音声 ステレオ

□フォーマット ビスタ

□カラー カラー

□言語 フランス語

(CS/ch260)

 

投稿者 nao : 00:00 | コメント (0) | トラックバック (0) □001.ヨーロッパ映画□

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